デ・カイパー・ロイヤル・ディスティラーズ
De Kuyper Royal Distillers
基本情報
| 所在地 | オランダ・シーダム(Buitenhavenweg 98)[1] |
|---|---|
| 創業 | 1695年(ホルストの樽屋)。シーダムの現在の蒸溜所は1911年に稼働[2] |
| 所有 | デ・カイパー家(2025年時点で家族経営)[2] |
| 蒸溜器 | 古い蒸溜器と最新の減圧式ポットスチルの併用。2013年に銅製ポットスチル3基が加わった[1][3] |
| 主な製品 | リキュール60種類超のほか、ジンとジュネヴァ[1] |
| No.3の蒸溜器 | 100年以上前の銅製ポットスチル1基(No.3専用)[4][5] |
| 見学 | 一般には開放されていない(Difford's Guide、2026年9月時点で確認)[1] |
目次
1695年に樽屋から始まった、家族経営の蒸溜所
始まりは1695年。ペトルス・デ・カイパーとアンナ・カスタースが、オランダ南部の村ホルストで樽づくりの店を開きました。ジンは1752年から。ヤン・デ・カイパーがシーダムの蒸溜所を買ってつくりはじめたと、同社は自社の沿革に書いています。[2][6]
1769年には、ヤンの息子ヨハネスとピーテルがロッテルダムの大きな蒸溜所を手に入れ、1825年に事業が分かれたあとは、ヨハネスの系統が今の会社のもとになりました。「ロイヤル」の称号は、1995年の創業300年の記念に、ベアトリクス女王から受けたものです。[6][2]
経営は家族のままです。同社は2025年時点で、独立した家族経営の会社だと自己紹介しています。Difford's Guideは、オランダで9番目に古い家族企業で、経営に同時にかかわる一族は1、2人までという、明文化されていない決まりもあると書いています。[2][1][3]
川とのつながりを失い、1910年にシーダムへ移った
理由は水運です。Difford's Guideによると、ロッテルダムのバーンにあった蒸溜所がマース川とのつながりを失い、1910年に、1893年に買ってあったシーダムの現在の敷地へ移りました。稼働は1911年。[3][2]
新しい蒸溜所には、ディーゼル機関が2基、ガラスタイルを張ったコンクリートの大桶、機械化した瓶詰めの設備が入り、Difford's Guideはこれを最新の装備と書いています。建物は、2025年時点でも使っていると同社は紹介しています。[3][2]
ジュネヴァから、リキュールの会社へ
もとはジュネヴァの会社です。1920年代にリキュールへ広げ、1930年代には20種類ほどをつくっていました。1984年、「ピーチツリー」で米国のリキュール市場の首位に。同社の沿革はそう書いています。1995年には、エルヴェン・ヴァルニンクスも買収しました。[1][3][6][2]
今の柱はリキュール。Difford's Guideによると、リキュールは60種類を超え、輸出先は100か国以上。2026年9月時点で公式サイトは、デ・カイパーを「世界をリードするカクテルリキュールのブランド」と名乗り、ピーチツリーやアーチャーズなどの銘柄を並べています。[1][7]
博物館にありそうな蒸溜器と、最新の減圧式が並ぶ
Difford's Guideは、蒸溜所の中を「博物館にあっても不思議でない古い蒸溜器が、最新の減圧式ポットスチルの隣に並ぶ」と描いています。減圧式とは、気圧を下げて低い温度で蒸溜する方式です。古い蒸溜器はおもにジンとジュネヴァの蒸溜に日常的に使われ、2013年には新しい銅製ポットスチル3基が加わったと、同サイトの沿革は書いています。[1][3]
所在地はシーダムのブイテンハーフェンウェグ98番地です。見学は一般には開放されていないと、Difford's Guideは書いています。2026年9月時点で確認しました。[1]
ロンドンの老舗のために、専用の蒸溜器を動かす
No.3では、ベリー・ブラザーズ&ラッドがこの蒸溜所と組みました。相手は1695年創業の家族企業です。ブランドアンバサダーのロス・ブライアントによると、使う蒸溜器は100年以上前のもので、No.3の生産だけに使います。BBRの商品ページは、レンガで囲まれた銅製ポットスチルだと書いています。[4][5]
2019年、No.3は国際酒類コンテストInternational Spirits Challengeで、総合の最優秀にあたるSupreme Champion Spirit に選ばれました。この受賞を報じた業界誌Drinks Internationalは、製造元としてデ・カイパーの名を挙げています。Gin Foundryは、BBRのレシピの仕様に沿って蒸溜する蒸溜所だと書いています。[8][9]
年表
| 1695年 | ペトルス・デ・カイパーとアンナ・カスタースがホルストで樽屋を開く[2] |
|---|---|
| 1752年 | ヤン・デ・カイパーがシーダムの蒸溜所を買い、ジンをつくりはじめる[2] |
| 1910年 | ロッテルダムの蒸溜所がマース川とのつながりを失い、シーダムに移る[3][2] |
| 1911年 | 新しい蒸溜所が稼働。同社は2025年時点でも使っていると紹介[2] |
| 1995年 | 創業300年を記念し、ベアトリクス女王から「ロイヤル」の称号を受ける[2] |
| 2010年 | ベリー・ブラザーズ&ラッドのNo.3ジンが発売される(蒸溜はこの蒸溜所)[9][4] |
| 2013年 | 新しい銅製ポットスチル3基が加わる[3] |
デ・カイパー・ロイヤル・ディスティラーズの銘柄
参考資料
- Difford's Guide
- De Kuyper
- Difford's Guide
- Berry Bros. & Rudd
- Berry Bros. & Rudd
- Royal Dutch Distillers(De Kuyper)
- De Kuyper
- Drinks International
- Gin Foundry
最終更新:2026-09-29 内容の誤りを知らせる