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GIN BRANDNo.3 ロンドンドライジン
No.3 London Dry Gin
- 生産国オランダ スキーダム
- 度数46.0%
- 容量700ml
ロンドンで1698年に創業したベリー・ブラザーズ&ラッドが、オランダの蒸溜所でつくるジンです。
同社は、ジュニパーを軸に柑橘とスパイスを合わせた6種のボタニカルでつくると説明しています。
名前の「3」は、同社の店があるロンドンの番地に由来します。
銘柄スペック
| 銘柄名 | No.3 ロンドンドライジン(No.3 London Dry Gin) |
|---|---|
| スタイル | ロンドンドライジン |
| アルコール度数 | 46.0% |
| 容量 | 700ml |
| 誕生 | 2010年 |
| 蒸溜所 | デ・カイパー・ロイヤル・ディスティラーズ |
No.3 ロンドンドライジンを購入できるサイト
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目次
住所がそのまま名前になったジン
名前の「3」は番地です。ベリー・ブラザーズ&ラッド(以下BBR)の店があるロンドン、セント・ジェームズ通り3番地の3で、BBRは1698年の創業からこの住所で商いをしてきたワイン・スピリッツ商です。自社のジンとしてNo.3を発売したのは2010年でした。[1][2][3]
始まりは2008年。当時会長だったサイモン・ベリーが「世界一のジンをつくる」という課題を出しました。ブランドアンバサダーのロス・ブライアントによると、レシピが固まるまでは約2年です。相談相手は、BBRが「ジンで博士号を持つ世界で唯一の人物」と紹介するデイヴィッド・クラットン博士です。ロンドン・メイフェアのデュークス・バーのアレッサンドロ・パラッツィら、バーテンダーも加わりました。[4][5]
蒸溜は、ロンドンではありません。オランダのシーダムにあるデ・カイパー・ロイヤル・ディスティラーズが担い、BBRは公式ページで、この蒸溜所を家族経営で300年を超える経験があると紹介しています。[1][4]
ジュニパー、柑橘、スパイス。3つの香りを6種でつくる
ボタニカルは6種類。ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、カルダモン、グレープフルーツの皮、スイートオレンジの皮。BBRは「ジュニパーを軸に、コリアンダーシード、アンジェリカルート、カルダモン、グレープフルーツの皮、スイートオレンジの皮が支える」と説明しています。ブライアントの言葉では、狙いは「ジュニパー、柑橘、スパイス」という3系統の香りです。大事にしたのは「シンプルさ、バランス、品質」だといいます。[1][4]
Gin Foundryは、6種を3つずつに分けています。果実系がジュニパー、オレンジ、グレープフルーツで、スパイス系がアンジェリカ、コリアンダー、カルダモンです。[3]
産地は世界各地です。ベリー・ブラザーズ&ラッドの取材記事によると、ジュニパーベリーはイタリア、グレープフルーツの皮はウルグアイ、オレンジの皮はスペイン、カルダモンはグアテマラ、アンジェリカルートはポーランドの産です。コリアンダーだけは、酒の専門サイトDifford's Guideがモロッコ産としていて、BBRの取材記事のブルガリアと食い違います。[4][6]
公式サイトは、それぞれの持ち味も書いています。ジュニパーは明るく新鮮。気分が上がる香りです。コリアンダーは温かく甘い、花のような香りで、アンジェリカルートは草のようで土っぽく、ドライな余韻を受け持ちます。カルダモンにはこしょうや松、ミントを思わせる面があり、グレープフルーツは甘酸っぱくはじける香り、スペイン産オレンジは甘酸っぱい柑橘の香りだと説明しています。[7]
100年以上前の銅製ポットスチルを、No.3専用に使う
つくり方は浸漬(しんし)。ボタニカルを蒸溜の前にスピリッツへ浸しておく方法です。Gin Foundryによると、6種を一晩浸したあと、銅製のポットスチル(単式蒸溜器)で蒸溜します。Difford's Guideも、伝統的な浸漬と蒸溜の方法だと書いています。[3][6]
蒸溜器は、レンガで囲まれた、100年以上前の銅製ポットスチル。ブライアントによると、No.3の生産だけに使う専用機です。度数は46.0%。[1][5][4]
水色のガラスに、店の鍵
発売当初のボトルは、Gin Foundryによると、緑色のガラスでした。前面には大きな本物の鍵が付き、形は17世紀のオープン・ポンティルのジンボトルにヒントを得たといいます。一方、2021年のBBRの取材記事が伝えるのは、背が高く、アクアマリン色で、銀色の鍵が浮き彫りになったボトルです。[4][3]
絵柄は万華鏡のようです。アーティストのジャスティン・ゾルが、ジンのサンプルを凍らせて顕微鏡で撮った結晶の色から起こしました。2019年には、10月にデザインを新しくすると伝えられました。[4][8]
ブランドが語る物語
まず鍵の話です。由来があると、ブランドは語ります。Difford's Guideによると、パッケージのデザイナーが店内を探し回って、店でもっとも古い部屋のひとつ「パーラー(応接間)」の鍵を見つけたのが始まりでした。ブライアントの説明では、その部屋では重要な決定が数多くなされ、このジンをつくる決定もそのひとつだったといいます。Gin Foundryは、鍵を信頼の象徴だと説明します。[6][4][3]
BBRのジンは、No.3が最初ではありません。ブライアントによると、1940年代の終わりごろに「ベリーズ・オウン・ジン」と呼ぶジンを売りはじめましたが、1950年代に生産が止まり、1本だけが残ります。その1本からレシピを復元したのが、クラシックシリーズの「ベリー・ブラザーズ&ラッド ロンドン・ドライ・ジン」で、2021年の取材時点で販売しているといいます。[4]
1698年、食料品店から始まった店
店の始まりは1698年。BBRの公式サイトによると、未亡人のバーン夫人が、セント・ジェームズ宮殿の向かいに食料品店を開きました。1754年には、ウィリアム・ピカリング・ジュニアがジョン・クラークと組んで3番地の店を切り盛りし、有名な食料品用の秤も、この時代に使われはじめて、客が体重を量る遊びになりました。[2]
「ベリー」の名は、1803年に16歳でエクセターからロンドンに出てきたジョージ・ベリーから来ています。1810年には店先に彼の名が掲げられ、1845年に息子のジョージ・ジュニアとヘンリーが継いで、「ベリー・ブラザーズ」の名が生まれました。「ラッド」は1920年、ヒュー・ラッドの入社から。同社は1923年に、ピート麦芽を使わない、淡い色の軽い仕立てのスコッチウイスキー「カティサーク」を出しました。手放したのは2010年です。売り先はエドリントン社でした。[2][9]
The Spirits Businessは2020年1月の記事で、No.3を同社でもっとも売れているスピリッツと書いています。BBRは公式サイトで、2025年時点も家族経営を続けていると紹介しています。[9][2]
メーカーが紹介する味わいと飲み方
公式サイトは、香りを「明るく、きりっとして新鮮で、ジュニパーが迎えてくれる」と紹介しています。口に含むと、まずジュニパー。その後に花の香りとカルダモンの温かみ、柑橘の鮮やかさ、コリアンダーシードのかすかにこしょうを思わせる風味が続き、アンジェリカルートの土っぽさがドライな余韻を残す、という説明です。[7]
BBRが挙げる飲み方は、ジントニック、マティーニ、ネグローニ。カクテル向けのジンだと、公式サイトは書いています。The Timesのリチャード・ゴドウィンは、2024年12月に「柔らかいのに芯が硬い」と評しています。[5][7]
国際酒類コンテストInternational Spirits Challengeでは、BBRの紹介によると、2012年、2013年、2015年、2019年に「World's Best Gin」を受けました。2019年には総合の最優秀にあたるSupreme Champion Spirit にも選ばれ、業界誌Drinks Internationalは、この大会の24年の歴史でジンとして初めてだと報じています。2026年9月時点で、BBRのサイトにはオーガニック認証を受けた46%のNo.3もあります。[5][10][1]
ボタニカル
色付きはこの銘柄の特徴となるボタニカルです。
つくり手:デ・カイパー・ロイヤル・ディスティラーズ
始まりは1695年。ペトルス・デ・カイパーとアンナ・カスタースが、オランダ南部の村ホルストで樽づくりの店を開きました。ジンは1752年から。ヤン・デ・カイパーがシーダムの蒸溜所を買ってつくりはじめたと、同社は自社の沿革に書いています。
デ・カイパー・ロイヤル・ディスティラーズの歴史とつくり方を読む >よくある質問
- No.3の「3」は何の数字ですか。
- ロンドン、セント・ジェームズ通り3番地の番地です。ジンをつくるベリー・ブラザーズ&ラッドは、1698年の創業からこの住所で商いをしています。
- どこで蒸溜されていますか。
- オランダのシーダムにあるデ・カイパー・ロイヤル・ディスティラーズです。ベリー・ブラザーズ&ラッドの取材記事によると、100年以上前の蒸溜器をNo.3だけに使っています。
- ボタニカルは何種類ですか。
- 6種類です。ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、カルダモン、グレープフルーツの皮、スイートオレンジの皮を使います。
参考資料
- Berry Bros. & Rudd
- Berry Bros. & Rudd
- Gin Foundry
- Berry Bros. & Rudd
- Berry Bros. & Rudd
- Difford's Guide
- No.3 Gin(Berry Bros. & Rudd)
- Grocery Trader
- The Spirits Business
- Drinks International
最終更新:2026-09-29 内容の誤りを知らせる