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GIN BRAND

フェルディナンズ ザール ドライジン

Ferdinand's Saar Dry Gin

フェルディナンズ ザール ドライジンのボトル

ドイツ・ヴィンヘリンゲンのアヴァディス蒸溜所が、2013年にザール地方のリースリングに着想してつくったジンです。

蒸溜でできた原酒に、ザールブルガー・ラウシュ畑のリースリングのワインを加えるのが特徴です。

公式カクテルブックは、ジンとリースリング・アウスレーゼを合わせる「ソムリエのジントニック」を紹介しています。

銘柄スペック

銘柄名フェルディナンズ ザール ドライジン(Ferdinand's Saar Dry Gin)
アルコール度数44.0%
容量500ml
誕生2013年
蒸溜所アヴァディス蒸溜所

フェルディナンズ ザール ドライジンを購入できるサイト

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目次

  1. リースリングの産地が、ジンをつくった
  2. ボタニカルは30種類以上、多くは地元産
  3. つくり方:蒸溜のあとにリースリングを加える
  4. ブランドが語る物語
  5. メーカーが勧める飲み方
  6. ラインナップと日本での取り扱い

リースリングの産地が、ジンをつくった

始まりは2013年。名前の由来は人名で、王立プロイセンの森林官(Forstmeister)だったフェルディナンド・ゲルツ(1851〜1925年)にちなみます。[1][2]

ゲルツの名は、ザールのワイナリー「フォルストマイスター・ゲルツ・ジリケン」に残っています。ワイナリーの歴史ページによると、ゲルツはワイン生産者の競売団体「大リング」の共同創設者です。今のVDPの前身にあたる団体です。ゲルツの死後、畑は二人の娘に分けられ、孫のマリアンネが1947年にフリッツ・ジリケンと結婚すると、ワイナリーは今の名前になります。[3]

立ち上げは4人。公式サイトによると、発案は、スピリッツ専門の販売代理店を営むデニス・ラインハルトとエリック・ヴィマースのきょうだいでした。「リースリングにインスパイアされたジン」という着想です。そこへ、2007年から両親とともにジリケンのワイナリーを運営するドロテー・ジリケンが加わりました。もう一人は蒸溜家です。アヴァディス蒸溜所のマスターディスティラー、アンドレアス・ヴァレンダー。[2][1]

ボタニカルは30種類以上、多くは地元産

公式サイトはボタニカルを「30種類以上」とします。手摘みです。なるべく自家栽培のものを使うという説明で、名前が挙がるのは、ワイン畑の赤い桃、クインス、ルビネット種のリンゴ、それに「コンツァー・テルヒェン」の休耕した畑で摘むラベンダーです。[1][2]

数えかたは違います。Difford's GuideとGin Foundryは30種類。日本の輸入元は32種類です。約7割が地元産といいます。[4][5][6]

ほかの素材は、ドイツの酒類サイトabout-drinksのインタビューと、ジンの専門サイトGin Foundryが伝えています。前者に並ぶのはクインス、ラベンダー、レモンタイム、スロー、ローズヒップ、カモミール、アンジェリカ、ホップの花、バラの一種(Weinrose)、ジュニパー。後者が加えるのは、コリアンダー、生姜、アーモンドの殻です。[7][5]

つくり方:蒸溜のあとにリースリングを加える

ベースは自家製のスピリッツ。日本の輸入元によれば、原料は地元産の小麦、ライ麦、スペルト小麦で、割合は50%、25%、25%です。Gin Foundryは、ヴァレンダーが自分たちで収穫した穀物を原料に、何度かの蒸溜を重ねて、アルコール度数90〜95%のスピリッツをつくると書いています。[6][5]

ボタニカルの扱いは記事で分かれます。Gin Foundryの説明はこうです。ボタニカルは蒸溜の前に漬け込み、蒸溜では、ポットスチルと、蒸気に香りを移す「ヴェイパー・インフュージョン」用の室を同時に使います。一方、輸入元の説明は、ドイツのカール社に特注した銅製の自動制御式蒸溜器で、2回蒸溜するというものです。[5][6]

特徴は蒸溜のあと。輸入元は「蒸留後に高級白ワインを添加する従来に無い手法」と紹介しています。加えるのは、ザールブルガー・ラウシュ畑のリースリングでつくった、ドイツワインの最高格付け(Q.m.P)のシュペトレーゼです。about-drinksのインタビューでは、使うのはラウシュ畑のシュペトレーゼとアウスレーゼだけで、甘みと酸のかけ合わせがおもしろいと語られています。公式サイトは「リースリングのぶどう」と書きます。輸入元とDifford's Guideは、ワインを加えると説明しています。[6][8][7][1][4]

Gin Foundryによると、蒸溜家はこのリースリングで原酒を仕上げます。4週間休ませたあと、ミネラルを除いた水で44%に調整します。ボトルはワインの瓶です。栓は天然コルクで、蜜蝋で封をします。[5]

ブランドが語る物語

ブランドは、土地の個性を5つの柱で語ります。まず気候。長い夏が果実の熟す時期を遅らせ、冷え込む夜が際立った酸をもたらすといいます。次に土壌。ザール谷のミネラルを含む粘板岩(シーファー)に、何百年も前からのぶどうの樹が育っているといいます。残る三つは、蒸溜所のあるヴィンヘリンゲンで代々受け継がれてきた技、「白ぶどうの女王」と呼ぶリースリング、そしてゲルツにちなむ伝統。[1][2]

ドイツ語版の公式サイトは、処方を、ザール地方の実り豊かな風景へのオマージュだと紹介します。公式カクテルブックも、ザール地方の豊かな土壌に深く根ざした物語だと書き、リースリングのワインを製造工程の重要な要素と位置づけています。[2][9]

メーカーが勧める飲み方

公式カクテルブック(2018年版)は、ワインとの組み合わせが軸です。「ソムリエのジントニック」は、ジンとリースリング・アウスレーゼを30mlずつ合わせ、トニックウォーターで割って、セージとドライレモンを飾る一杯です。[9]

同じ冊子には、8種類のカクテルがあります。ジンと辛口のリースリングに、ヴェルジュのコーディアルとラベンダーのビターズを加える「リースリング・マティーニ」も、その一つです。[9]

ラインナップと日本での取り扱い

2026年9月に確認した公式サイトには、ドライジンのほかに、ラウシュ畑のカビネットを使う「ザール クインス」、アウスレーゼのぶどうを使った限定品「ゴールドキャップ」、ヴェルモット3種、ロゼのアペリティフが並んでいます。Difford's Guideが蒸溜所の製品として挙げるフェルディナンズのジンも、ドライジン、クインス、ゴールドキャップの3種です。[1][10]

日本の正規輸入代理店は、信濃屋食品の輸入・卸部門、田地商店。信濃屋の紹介ページ(2026年9月確認)によると、標準版は44度です。容量は500ml。同じページには、46度の「ジャパンスペシャルエディション」と、66.6度の「ディスティラリーストレングス」もあります。[6][8]

ボタニカル

色付きはこの銘柄の特徴となるボタニカルです。

つくり手:アヴァディス蒸溜所

アヴァディス蒸溜所があるのは、ドイツのヴィンヘリンゲンです。日本の輸入元は、モーゼル地方の「人口100名ほどの小さな村」と紹介しています。所在地の表記は、ヴィンヘリンゲンのビルツィンゲン地区。郵便番号は54457です。

アヴァディス蒸溜所の歴史とつくり方を読む >

よくある質問

リースリングはいつ加えますか。
日本の輸入元は、蒸溜でできた原酒にリースリングのワインを加える手法だと説明しています。Gin Foundryは、そのあと4週間休ませると書いています。
「フェルディナンズ」の名前の由来は何ですか。
王立プロイセンの森林官だったフェルディナンド・ゲルツ(1851〜1925年)にちなみます。ゲルツは、ザールのワイナリー「フォルストマイスター・ゲルツ・ジリケン」の歴史に名を残す人物です。VDPの前身にあたる団体の共同創設者でもあります。
どこでつくられていますか。
ドイツ西部、ヴィンヘリンゲンのビルツィンゲン地区にあるアヴァディス蒸溜所です。フランス、ルクセンブルク、ドイツの国境が接する地域で、ワイン産地(ザール・モーゼル)にはさまれた丘の上にあります。
日本で買える標準品の度数と容量は。
日本の輸入元の信濃屋によると、標準版は44度・500mlです(2026年9月確認)。

参考資料

  1. Ferdinand's Gin 公式サイト(英語)
  2. Ferdinand's Gin 公式サイト(ドイツ語)
  3. Weingut Forstmeister Geltz-Zilliken 公式(歴史)
  4. Difford's Guide(Ferdinand's Saar Gin)
  5. Gin Foundry(Ferdinand's Saar Dry Gin)
  6. 信濃屋・田地商店(田地商店直輸入ジン情報)
  7. about-drinks(Ferdinand's インタビュー)
  8. 信濃屋(フェルディナンズ ザール ドライジン 製品ページ)
  9. Ferdinand's Gin 公式カクテルブック(英語、2018年版)
  10. Difford's Guide(Avadis Distillery)

最終更新:2026-09-29 内容の誤りを知らせる