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GIN BRAND

ジン・マーレ

Gin Mare

ジン・マーレのボトル

スペイン・バルセロナ近郊の漁師町ビラノバ・イ・ラ・ジェルトルーでつくる、地中海のジンです。

オリーブ、ローズマリー、タイム、バジルを軸に、ボタニカルを別々に蒸溜して合わせます。

2022年にブランドを取得したBrown-Formanは、塩気やうま味を感じる香味と紹介しています。

銘柄スペック

銘柄名ジン・マーレ(Gin Mare)
アルコール度数42.7%
容量700ml
誕生2010年
蒸溜所MGデスティレリアス(ミケル・グアンセ蒸溜所)

ジン・マーレを購入できるサイト

PR/アフィリエイトリンク。価格・在庫は各販売サイトでご確認ください。

目次

  1. 地中海の料理から生まれたジン
  2. 4代目の兄弟が2007年に始めた開発
  3. オリーブとハーブ、それぞれの産地
  4. 柑橘だけは1年かけて漬ける
  5. 250リットルの蒸溜器で、ボタニカルを分けて蒸溜する
  6. 香りはどのボタニカルから来るのか
  7. ブランドが語る物語
  8. メーカーが紹介する楽しみ方と、派生品カプリ
  9. 所有者の移り変わりと、日本での販売

地中海の料理から生まれたジン

ジン・マーレは、バルセロナから約50キロ離れた漁師町、ビラノバ・イ・ラ・ジェルトルーでつくられるジンです。軸になるのはオリーブ、ローズマリー、タイム、バジルの4つ。ブランドを所有するBrown-Formanは「地中海のライフスタイルをボトルに蒸溜した初めてのジン」と紹介しています。[1][2]

「地中海を蒸溜してボトルに詰め、世界中で楽しんでもらう」。これがブランドの掲げる言葉で、柱にはもてなし、食、人とのつながりの3つを据えています。[3][4]

4代目の兄弟が2007年に始めた開発

つくり手のジロ・リボ家は1835年から芳香性のコーディアルやワインを扱ってきた一族で、1940年に「Gin MG」を発売しています。Difford's Guideは、Gin MGをスペインでよく売れているジンのひとつと紹介しています。ジン・マーレを手がけたのは、その4代目。マルクとマヌエルの兄弟です。[5]

兄弟が目指したのは、地中海のボタニカルでつくる自分たちのジンでした。ただ、ブランドを売り込む力と販路が足りません。Difford's Guideによると、兄弟はGlobal Premium Brandsと組み、ブランドを半分ずつ持ちました。パッケージとマーケティング、販売はGlobal側の担当です。[5]

開発は2007年に始まりました。兄弟は小さなポットスチル(釜に原料を入れて1回ずつ蒸溜する単式の蒸溜器)で45種類のボタニカルを1種ずつ蒸溜し、できた蒸溜液を一つひとつ評価しています。その中で中心に据えられたのが、地元カタルーニャで知られるアルベキーナ種のオリーブでした。[5]

発売は2010年。一方、業界誌The Spirits Businessは創業者として、ジロ家とともにVantguardのアルフォンソ・モロドとアントニオ・パルドの名を挙げています。両社の関係については、どちらの記事も触れていません。[1][6]

オリーブとハーブ、それぞれの産地

アルベキーナ種は、おもにエクストラバージン・オリーブオイルを搾るための品種です。ジン・マーレには有機栽培の実を使い、傷がつかないよう手で収穫します。果汁は少なめ。そのため1回の蒸溜に15キロものオリーブが要り、実は電動の破砕機で割ってから、蒸溜器の中で漬け込みます。[5][7]

しかもオリーブの酸度は年ごとに変わります。だから蒸溜のたびに仕上がりが少しずつ違い、メーカーはその一回一回を料理の作品になぞらえています。[2]

ハーブは国ごとに産地が違います。タイムはトルコ、バジルはイタリア、ローズマリーはギリシャから届き、脇を固めるスパイスも、コリアンダーシードはモロッコ、カルダモンはスリランカのものを使います。[5]

ジュニパーベリーは自前です。一族がテルエルに持つ畑で手摘みする野生の実で、皮がやわらかいことが特徴として紹介されています。[5][7]

メーカー自身は、ボタニカルを役割で二つに分けています。主役はオリーブ、ローズマリー、タイム、バジルの地中海の4種。オレンジ、レモン、コリアンダーシード、ジュニパーベリー、グリーンカルダモンがそれを支えます。[2]

柑橘だけは1年かけて漬ける

柑橘は、セビリアのスイートオレンジ、バレンシアのビターオレンジ、リェイダのレモンの3種です。果実はまるごと蒸溜所に届き、手で長くむいた皮を、96%から約50%に薄めたフランス産大麦のニュートラルスピリッツに1年間漬けます。3種は一緒に漬けます。[5]

量は細かく決まっています。1回の浸漬に使うのはスピリッツ40リットルと皮14キロで、1年分に直すとオレンジの皮が200キロ、レモンの皮が80キロになり、皮1キロを取るのに果実が8〜9キロ要る計算です。[5]

250リットルの蒸溜器で、ボタニカルを分けて蒸溜する

蒸溜器は、フローレンタイン型と呼ばれるポットスチルを複製した特注品で、容量は250リットルです。1回に入れる漬け込み液は200リットル。この蒸溜器が、18世紀の礼拝堂の中に据えられています。[8][7][1]

柑橘以外のボタニカルは、多くが36時間以上それぞれ別々に漬け込まれてから1種ずつ蒸溜され、1回の蒸溜にはおよそ4時間半かかります。蒸溜液の出はじめと終わりを除いた中ほどの部分を「ハート」と呼びます。1回で取れるのは、およそ105リットルです。[9][7]

こうしてできた6つの蒸溜液をニュートラルスピリッツと精製水で合わせ、礼拝堂の隣にある本工場でブレンドから瓶詰めまでを済ませます。公式サイトはこの工程を「繊細な浸漬と、ボタニカルごとの独立した蒸溜」と表しています。[8][7][2]

香りはどのボタニカルから来るのか

公式サイトの専門家向けページは、ジン・マーレの特徴をスパイスの感じ、香りの強いハーブ、柑橘の香りの3つにあると説明し、その香りを成分の名前までたどっています。[10]

たとえばローズマリー。木のような香りを持つピネンという成分をもたらし、このピネンは、多くのジンの主原料であるジュニパーベリーにも含まれています。ジュニパーベリーには、ハーブのような香りのベータミルセンも含まれ、同じ成分はバジルとタイムにもあります。[10]

イタリア産のスイートバジルが加えるのは、アニスに似た香り、シナモンを思わせるバルサムの香り、樟脳のような香りです。クローブの香りの成分として知られるオイゲノールも、バジルやオレンジの皮に含まれていると説明されています。[10]

最後はオリーブです。メーカーによると、小さな黒いアルベキーナ種の実は、青草やトマトを思わせる香りとともに特徴的なセイボリー(塩気やうま味を感じさせる)な要素を加え、果実やハーブの香りをまとめます。[10]

ブランドが語る物語

一族とジュニパーの縁は、スペイン内戦のころにさかのぼるといわれます。兄弟の祖父マヌエル・ジロが地元の山に身を隠していたとき、あたりにジュニパーの茂みが多いことに気づいた、という話です。[5]

礼拝堂にも言い伝えがあります。かつては町の浜辺に立ち、漁師たちが海へ出る前に航海の無事と大漁を祈った場所でした。18世紀、浜を町のいちばんの財産と考えた町長が礼拝堂を邪魔だとしたため、修道士たちがレンガを一つずつ運んで移したと語られています。[5]

メーカーが紹介する楽しみ方と、派生品カプリ

Brown-Formanは、ジン・マーレをセイボリーな(塩気やうま味を感じさせる)香味と独特の質感をもつジンと紹介し、さまざまな料理に合わせやすいとしています。[11]

公式のレシピには、トニック割りがあります。ジン・マーレ50mlをプレミアムのインディアン・トニック150mlで割ります。バルーン型のグラスに氷を入れてそのまま注ぎ、ローズマリーの小枝を添えます。[12]

料理に寄せた一杯には「ブラッディ・マーレ」というレシピもあります。ジン・マーレ50mlにトマトジュース200ml、タバスコとウスターソースを数滴、レモン果汁を少し。ハイボールグラスで氷の上に注ぎ、ローズマリー、オリーブ、バジルを飾ります。[13]

派生品もあります。2021年に加わった「ジン・マーレ・カプリ」は、4つの主要ボタニカルにイタリア産のレモンとベルガモットを合わせた一本です。Brown-Formanは、地中海を象徴する柑橘の香りをもつと紹介し、ブランド10周年を記念してつくられたとしています。[14][11][2]

所有者の移り変わりと、日本での販売

2022年9月、Brown-FormanはVantguardとMGデスティレリアスからジン・マーレとカプリを買うと発表し、同年11月に取得を終えました。発表では、調査会社IWSRの数字をもとに「世界最大のウルトラプレミアム・ジンのブランド」と紹介しています。2022年の発表では、生産は引き続きMGデスティレリアスで行うとしています。[14][1]

日本では2024年4月、ブラウンフォーマンジャパンが700mlを6月17日から出荷すると発表しました。同社の発表は、大麦をベースに、蒸溜から瓶詰めまでをすべて地中海で行うジンとして紹介しています。[15]

ボタニカル

色付きはこの銘柄の特徴となるボタニカルです。

つくり手:MGデスティレリアス(ミケル・グアンセ蒸溜所)

MGデスティレリアスは、コスタ・ブラバとコスタ・ドラダの間にある漁師町、ビラノバ・イ・ラ・ジェルトルーの蒸溜所です。バルセロナからは約50キロです。酒の専門サイトDifford's Guideは「デスティレリアス・ミケル・グアンセ」の名で紹…

MGデスティレリアス(ミケル・グアンセ蒸溜所)の歴史とつくり方を読む >

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よくある質問

ジン・マーレの度数は?
42.7%です。日本では、ブラウンフォーマンジャパンが2024年6月から700mlを出荷すると発表しています。
どんなボタニカルを使っていますか?
アルベキーナ種のオリーブ、ローズマリー、タイム、バジルが中心です。ほかにジュニパーベリー、コリアンダーシード、カルダモン、オレンジ、レモンを使います。
どこでつくられていますか?
スペインのビラノバ・イ・ラ・ジェルトルーにあるMGデスティレリアスです。蒸溜器は敷地の中の18世紀の礼拝堂に置かれています。
ジン・マーレ・カプリとは?
2021年に加わった派生品です。4つの主要ボタニカルに、ソレント半島のレモンとベルガモットを合わせています。

参考資料

  1. Brown-Forman(2022年11月3日)
  2. Gin Mare 公式
  3. Gin Mare 公式
  4. Gin Mare 公式
  5. Difford's Guide
  6. The Spirits Business(2022年9月)
  7. Gin Foundry
  8. Difford's Guide
  9. Difford's Guide
  10. Gin Mare 公式
  11. Brown-Forman ブランドページ
  12. Gin Mare 公式
  13. Gin Mare 公式
  14. Brown-Forman(2022年9月6日)
  15. ブラウンフォーマンジャパン(2024年4月5日)

最終更新:2026-09-29 内容の誤りを知らせる