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GIN BRANDシップスミス ロンドンドライジン
Sipsmith London Dry Gin
- 生産国イングランド ロンドン
- 度数41.0%
- 容量700ml
ロンドン・チズウィックのシップスミス蒸溜所がつくる、銅製ポットスチルのロンドンドライジンです。
シップスミスは、1回分のボタニカルだけで蒸溜し、蒸溜後は水しか加えない製法だとしています。
シップスミスは、香りを花や夏の草原、ジュニパー、柑橘と紹介し、余韻はドライとしています。
銘柄スペック
| 銘柄名 | シップスミス ロンドンドライジン(Sipsmith London Dry Gin) |
|---|---|
| スタイル | ロンドンドライジン |
| アルコール度数 | 41.0% |
| 容量 | 700ml |
| 誕生 | 2009年 |
| 蒸溜所 | シップスミス蒸溜所 |
シップスミス ロンドンドライジンを購入できるサイト
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目次
小さな蒸溜器を認めさせて始まったジン
最初のレシピが完成したのは2009年3月14日。ロンドンに銅製ポットスチル(単式蒸溜器)の蒸溜所ができたのは、およそ200年ぶりのことで、シップスミス自身は商品紹介で「189年ぶり」と書いています。[1][2][3]
壁は法律でした。英国には1823年の物品税法が残っていて、容量1,800リットル未満の蒸溜器には免許が下りなかったのです。創業者のサム・ガルズワージーとフェアファックス・ホールが用意した蒸溜器は300リットルしかなく、ふたりは当局と掛け合って2008年12月に免許を得ました。[1][2]
もうひとりの立役者は酒の歴史家でもあるジャレッド・ブラウンで、ネグローニのパーティーでふたりと知り合って仲間に加わり、マスターディスティラーとしてジンづくりを率いてきました。瓶詰めの度数を決めたのも彼だと、シップスミスは説明しています。[1][4][5]
10種類のボタニカル
ボタニカルは10種類で、産地もすべて公表されています。中心にあるのはマケドニア産のジュニパーベリーで、ジンと名乗るために法律上欠かせない唯一の材料であり、ジンらしい松のような香りもここから来る、とシップスミスは説明しています。[7]
柑橘は2種類。どちらもスペイン産です。セビリアオレンジの皮は酸味とマーマレードのような含みを、レモンの皮は柑橘の明るさを加えます。[7]
甘いスパイスの層をつくるのは、中国産のカシアとマダガスカル産のシナモンという2種類の樹皮で、そこへブルガリア産のコリアンダーシードが、まろやかでコショウや生姜を思わせる香りを重ねます。スペイン産のアーモンドは挽いたものを使い、マジパンのような風味になると紹介されています。[7]
残る3つは根です。ベルギー産のアンジェリカルートはほかの香りをつなぎ止め、シップスミスの長く乾いた余韻をつくります。スペイン産のリコリスはほろ苦い甘さで全体をなじませ、イタリア産のオリスルートは、アイリスの根として花のような香りを添えながら香りをまとめる役も担います。[7]
濃縮液をつくらず、蒸溜後は水だけ
シップスミスによると、大半の蒸溜所はボタニカルを多めに入れて香りの濃い原液をつくり、あとから別のスピリッツで薄めて量を増やします。シップスミスは、1回分のジンに必要な量だけボタニカルを入れて蒸溜し、蒸溜のあとは水しか加えません。これが「ワンショット」です。[5][8][6]
始まりは前日の夜。銅製の蒸溜器にスピリッツと水を入れ、ボタニカルを加えて一晩浸けておき、翌朝8時ごろに加熱を始めると、水より沸点の低いアルコール(約78℃)が先に気化します。その蒸気は銅の表面で冷やされては立ちのぼることを繰り返し、少しずつ純度を上げていきます。[8][9]
シップスミスによると、蒸気は精溜塔を通らずに冷やされるので、ボタニカルの繊細な香りが残ります。流れ出る液体は最初の「ヘッド」、中ほどの「ハート」、終わりの「テール」に分けられ、瓶に詰めるのはハートだけ。1回の蒸溜でできるのは数百本分で、Difford's Guideは1回あたり300本としています。[5][9][2]
細かい数字はDifford's Guideにあります。ベースは自社で蒸溜し直したウォッカで、これを60%まで水で割ってからボタニカルを入れ、60〜65℃で15分温めたあと12時間置きます。蒸溜したジンは約84%で流れ出ます。ただし同誌がベースの原料を大麦としているのに対し、シップスミス自身はイングランド産の小麦のスピリッツと説明しています。[10][8][9]
ラベルの白鳥は蒸溜器の形から
白鳥の出どころは蒸溜器です。銅製ポットスチルの上部で弧を描いて伸びる管は「スワンネック(白鳥の首)」と呼ばれ、シップスミスはこれを印に選びました。水面では優雅に見える白鳥も、水の下では懸命に足を動かしている。その姿を一本のジンにかける手間に重ねている、と同社は書いています。[12][13]
2023年にはボトルが新しくなり、背が高くなりました。肩には、水を好む白鳥のモチーフにちなんだ波紋の模様が入っています。[1]
ブランドが語る物語
最初の蒸溜器の名前は「プルーデンス(倹約)」。そこには、ちょっとした皮肉が込められているそうです。Difford's Guideによると、シップスミスが生まれたのは景気の冷え込んだ時期で、当時の首相ゴードン・ブラウンが好んで口にした言葉が「プルーデンス」でした。[2][6]
最初のお客はホテルでした。サム・ガルズワージーがヤマハのスクーターでボトルを運んだ先は、パークレーンのドーチェスター・ホテル。バーの責任者ジュリアーノ・モランディンが最初の注文を出し、8か月後には取引先が50軒を超えたといいます。[2]
3月14日にも逸話があります。最初の生産を行ったその日に、フェアファックス・ホールの娘が生まれたとDifford's Guideは伝えています。[2]
メーカーが紹介する味わいと飲み方
シップスミスは香りを「花の香りと夏の草原、続いてまろやかで丸いジュニパーと柑橘のさわやかさ」と紹介しています。口に含むとまず乾いたジュニパーが立ち、レモンの酸味とオレンジマーマレードが現れてから全体が調和する、としています。余韻はドライ。スパイシーなジュニパーとほのかなレモンタルトが続くそうです。[3]
輸入元のサントリーは「花のような香りとレモンやオレンジを感じる複雑で力強い味わい」と紹介し、ジントニックやマティーニと合わせることを勧めています。[11][6]
ジントニックなら、サントリーのレシピでは氷を満たしたグラスにジン50mlを注ぎ、トニックウォーターを静かに足してライムを飾ります。シップスミスの英語版サイトも同じ組み立てです。マティーニはジン5に対してドライベルモット1をミキシンググラスでステアし、冷やしたグラスに注いでレモンピールを添えます。[6][14]
ネグローニやスプリッツ、ブランブルも、シップスミスの商品ページが合う飲み方として挙げていて、ジャレッド・ブラウンの好きなカクテルを集めた公式記事にはオリーブを添えたマティーニが入っています。[3][4]
日本で買えるシップスミス
日本での発売は2019年1月。サントリーが販売を始め、ジュニパーベリーを多く使う「V.J.O.P.」も同時に登場しました。[13][15]
2026年9月時点で、サントリーはロンドンドライジンを度数41.0%、700ml、希望小売価格4,620円(税別)で案内しています。V.J.O.P.はジュニパーを強めた一本です。ロンドンドライジンの約3倍のジュニパーベリーを使い、度数も57%に上げています。[11][6]
英国の公式サイトには、2026年9月時点でレモンドリズル、ゼスティオレンジ、スロージンなども並んでいて、シップスミスによると、同社のジンの多くはロンドンドライジンを土台にしています。[16][9]
ボタニカル
色付きはこの銘柄の特徴となるボタニカルです。
つくり手:シップスミス蒸溜所
シップスミスはロンドン西部、チズウィックの蒸溜所です。立ち上げたのは幼なじみのサム・ガルズワージーとフェアファックス・ホールで、酒の歴史家でもあるジャレッド・ブラウンがマスターディスティラーとして加わりました。
シップスミス蒸溜所の歴史とつくり方を読む >よくある質問
- 日本で売られているシップスミス ロンドンドライジンの度数は?
- 輸入元サントリーの案内では41%、700mlです。英国で売られているボトルは41.6%です。
- 「ワンショット」とはどういうつくり方ですか?
- 1回分のジンに必要な量だけボタニカルを入れて蒸溜し、蒸溜のあとは水しか加えないつくり方です。濃い原液をつくって別のスピリッツで薄める方法と対比して、シップスミスがこう呼んでいます。
- ボタニカルは何種類ですか?
- 10種類です。ジュニパーベリー、セビリアオレンジの皮、レモンの皮、カシア、シナモン、コリアンダーシード、アーモンド、アンジェリカルート、リコリス、オリスルートで、シップスミスはそれぞれの産地も公表しています。
- ラベルの白鳥にはどんな意味がありますか?
- 銅製の蒸溜器の上部にある「スワンネック(白鳥の首)」と呼ばれる管にちなんだ印です。
参考資料
- Sipsmith 公式
- Difford's Guide(Sipsmith 歴史)
- Sipsmith 公式(London Dry Gin 商品ページ)
- Sipsmith 公式(Jared Brown のお気に入りカクテル)
- Sipsmith 公式(Inside One-Shot Distillation)
- サントリー(輸入元)ブランドサイト
- Sipsmith 公式
- Sipsmith 公式(Our Process, US)
- Sipsmith 公式(FAQ, US)
- Difford's Guide(Sipsmith 製法)
- サントリー(輸入元)商品情報
- Sipsmith 公式(The Story Behind the Sipsmith Swan)
- 週刊アスキー(2019年2月11日)
- Sipsmith 公式(Classic Gin & Tonic)
- Hanako Web(2019年)
- Sipsmith 公式(Our Spirits)
最終更新:2026-09-28 内容の誤りを知らせる