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GIN BRAND

ザ・ボタニスト アイラ ドライジン

The Botanist Islay Dry Gin

ザ・ボタニスト アイラ ドライジンのボトル

スコットランド・アイラ島のブルックラディ蒸溜所がつくる、ブランドが「アイラ島で最初のドライジン」とするジンです。

31種のボタニカルのうち22種を島の丘や草地、海辺で手摘みし、ローモンド型の蒸溜器で蒸溜します。

メーカーは、ハーブのみずみずしさとジュニパー、甘い柑橘が花束のように立つ香りと紹介しています。

銘柄スペック

銘柄名ザ・ボタニスト アイラ ドライジン(The Botanist Islay Dry Gin)
アルコール度数46.0%
容量700ml
誕生2011年
蒸溜所ブルックラディ蒸溜所

ザ・ボタニスト アイラ ドライジンを購入できるサイト

PR/アフィリエイトリンク。価格・在庫は各販売サイトでご確認ください。

目次

  1. ウイスキーの島で生まれたドライジン
  2. 31種のボタニカルのうち22種は、島で手摘みする
  3. ローモンド型の蒸溜器「アグリー・ベティ」
  4. 低い圧力で17時間、とろ火で煮るように蒸溜する
  5. ブランドが語る物語
  6. メーカーが紹介する味わいと、日本での販売

ウイスキーの島で生まれたドライジン

ザ・ボタニストをつくるのは、スコットランド西岸のアイラ島にあるブルックラディ蒸溜所です。シングルモルトウイスキーも3種類つくっています。ブランドはこのジンを「アイラ島で最初のドライジン」と紹介しています。[1][2]

最初の蒸溜は2010年。所有会社のレミー コアントローによると、蒸溜器を動かしたのはジム・マキューアン、アダム・ハネット、アラン・ローガンの3人。ブルックラディは、このジンを生んだ人物として元マスターディスティラー(蒸溜の責任者)のマキューアンの名を挙げています。[3][4]

発売は翌2011年。2013年には、ボトルのデザインを改めています。[5]

31種のボタニカルのうち22種は、島で手摘みする

ボタニカルは31種類。ジンで広く使われる9種類を土台に、アイラ島の丘や草地、海辺で手摘みした22種類を重ねるのが、このジンの組み立てです。[4][1][3]

定番の9種類は、酒の専門サイトDifford's Guideによると、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、オリスルート、カシア、シナモン、リコリス、レモンの皮、オレンジの皮です。ジュニパーベリーは、アイラ島に自生するものだとしています。[6]

島の22種類も、名前は同じ記事にあります。分けてみると、香草が7種類。アップルミント、ウォーターミント、ペパーミント、スペアミント、レモンバーム、タイム、ウッドセージです。花は10種類。ヘザー、ハリエニシダ、サンザシ、エルダーフラワー、メドウスイート、カモミール、レディース・ベッドストロー、レッドクローバー、ホワイトクローバー、アザミの一種のクリーピングシスルです。残る5種類は、シラカバの葉、ボグマートル、スイートシスリー、タンジー、マグワートです。[6]

ブランド自身が挙げるのは一部です。公式サイトに名前が出てくるのは、ミント、タイム、スイートゲイル、ハリエニシダ、カモミール、ウォーターミント、サンザシ、ウッドセージ、スイートシスリー。これらの香りが、カシアやコリアンダー、シナモン、柑橘、ジュニパーと重なり合うと説明しています。スイートゲイルは、ボグマートルの別名です。[7][6]

摘み取りの時期は毎年3月から10月。レミー コアントローによると、2人の専門の採集者が島の丘や草地、海辺を歩き、アップルミントやボグマートル、レディース・ベッドストローなどを集めます。Difford's Guideは摘み手として、退職した植物学者の夫妻、リチャードとメイヴィス・ガリヴァーの名前を挙げています。[3][6]

採集者の仕事は、摘むだけではありません。ブランドによると、専任の2人は新しく見つけた群生地を地図に記し、長期のジュニパー繁殖計画として野生のジュニパー60株の手入れをしたほか、島を囲む海草の群生地の調査にも加わって、保全の取り組みを支えています。[8]

ローモンド型の蒸溜器「アグリー・ベティ」

単式蒸溜器(ポットスチル)の上に、穴のあいた板を3枚重ねた筒を載せる。こうして、上ってくる蒸気のうち液に戻る分の量を調整できるようにした蒸溜器を、ローモンド型と呼びます。scotchwhisky.comによると、筒の造りは連続式蒸溜器(カフェスチル)に近く、1基で性格の違う原酒をつくり分けられるように考えられたものでした。[9]

設計は1955年。化学技術者アリステア・カニンガムと製図工アーサー・ウォーレンが手がけました。scotchwhisky.comによれば翌1956年、カナダの酒類会社ハイラム・ウォーカーが、スコットランドのダンバートンにあるインヴァーリーヴン蒸溜所に据え付け、これをローモンド蒸溜所としています。生産は1985年に止まりました。据え付けの年は、Difford's GuideとThe Gin Guildでは1959年です。[9]

その1基が、ブルックラディに渡ります。レミー コアントローは、インヴァーリーヴン蒸溜所で見つかった蒸溜器をブルックラディへ運び、アイラ島初のジンのために改造したと説明しています。時間もかかりました。構想から本格的な蒸溜まで、5年近く。探って、話し合い、試しては手を加える、その繰り返しだったといいます。[3]

蒸溜所での呼び名は「アグリー・ベティ(不器量なベティ)」。The Gin Guildは、使われなくなっていた実験的な蒸溜器で、カフェスチルとポットスチルをかけ合わせたものだと紹介しています。[10][6]

低い圧力で17時間、とろ火で煮るように蒸溜する

公式サイトは、ザ・ボタニストの蒸溜を「じれったいほどゆっくりした蒸溜」と表現します。ヘッド・ディスティラーのアダム・ハネットは「ザ・ボタニストを蒸溜するとき、私たちがつくっているのは飲み物以上のものです」と語り、蒸溜の技と故郷の土地とのつながりで「アイラの本質といえるジン」をつくるのだと続けています。[7]

工程の細部は、Difford's Guideが伝えています。記事での担い手はマキューアンです。ベースは小麦からつくったニュートラルスピリッツ(味や香りをほとんど持たない、度数の高い蒸溜酒)で、これを近くにあるジェームズ・ブラウンの泉の水で、およそ50%まで割ってから蒸溜器に入れます。[6]

記事によると、ボタニカルの入れ方は2通り。蒸溜の前の晩、蒸溜器をかろうじて手で触れられるくらいの温度まで上げ、温まったスピリッツの表面にボタニカルを浮かべていきます。蒸気は止めます。あとは朝まで浸けておくだけです。一方、葉や花びらのような繊細なものは袋に詰め、蒸溜器から冷却器へ蒸気を送る管(ラインアーム)の途中に設けた小部屋に置きます。[6]

蒸溜器にも手が入っています。マキューアンは、銅管80本を蜂の巣状に並べた部分と、冷水を流し続けて冷やす水槽の部分を付け足しました。[6]

同じ記事によると、蒸溜は低く一定の圧力で17時間。とろ火で煮るように、ゆっくり蒸溜します。できた原酒は同じ泉の水で瓶詰めの度数まで下げますが、砂糖などは加えず、ろ過も常温でパッドフィルターに通すだけで、冷やしてから濾す冷却ろ過はしていません。[6]

ブランドが語る物語

ブランドによると、始まりは部品探しでした。2001年の再開に向けて蒸溜所の修理を進めていたチームは、交換部品を必要としていました。折よく本土の小さなモルトウイスキーの蒸溜所がスクラップとして売りに出され、その銅やステンレスの山の中から、放置されたローモンド型の蒸溜器が見つかったといいます。[11]

ブランドはこの蒸溜器を「塔とポットをかけ合わせた実験的な蒸溜器で、6基しかつくられなかったうちの1基」と紹介しています。その1基が自分たちのものになり、大胆な発想が形になりはじめた、というのがブランドの語る物語です。[11]

メーカーが紹介する味わいと、日本での販売

メーカーの言葉では「繊細で、釣り合いがとれ、複雑」。香りはハーブのみずみずしさとジュニパー、甘い柑橘が花束のように立ち、口に含むと豊かでまろやかで、はじめはひんやりと感じたあと、やがて舌の上に温かさが広がっていくと紹介しています。余韻は「くつろいで、釣り合いがとれている」そうです。[7]

ブルックラディの商品ページは「複雑でフレッシュ、ジュニパーが前に出る」と書き、サテンのようになめらかでまろやかな口当たりを挙げています。勧める飲み方は2つ。トニックで割ってローズマリーの枝とグレープフルーツのスライスを添えるか、よく冷やした上質なベルモットでドライ・マティーニにするかです。[4]

度数は46.0%。2026年9月時点で、ブルックラディの英国の公式ストアには70cl、20cl、150clの3つの容量が並んでいます。派生品には、6か月以上樽で寝かせた「カスク・レステッド」(46%)や、度数を50%に上げた「ディスティラーズ・ストレングス」があります。[4][12][13]

日本での販売は2013年から。レミー コアントロー ジャパンが同年4月、ウイスキーのブルックラディとともに扱いはじめました。2017年には同社が46度の200mlボトルを発売し、同じ年の缶入りギフトの告知では、700mlで46%と案内されています。[14][5][15]

ボタニカル

色付きはこの銘柄の特徴となるボタニカルです。

つくり手:ブルックラディ蒸溜所

ブルックラディ蒸溜所は、アイラ島の西側、インダール湾の岸辺に建っています。つくるのは3種類のシングルモルトウイスキー。ピートを焚かない「ブルックラディ」、ピートの香りを強く効かせた「ポートシャーロット」、さらに強い「オクトモア」があります。…

ブルックラディ蒸溜所の歴史とつくり方を読む >

よくある質問

ザ・ボタニストはどこでつくられていますか。
スコットランドのアイラ島にあるブルックラディ蒸溜所です。シングルモルトウイスキーの蒸溜所で、ジンもここで蒸溜しています。
ボタニカルは何種類ですか。
31種類です。ジンで広く使われる9種類に、アイラ島で手摘みした22種類を加えています。
度数はどれくらいですか。
46%です。日本の輸入元レミー コアントロー ジャパンが発売した200mlボトルも46度です。

参考資料

  1. The Botanist(公式ストア 70cl)
  2. Bruichladdich Distillery(公式サイト)
  3. Rémy Cointreau(所有会社・ブランドページ)
  4. Bruichladdich Distillery(公式ストア The Botanist Islay Dry Gin)
  5. レミー コアントロー ジャパン(PR TIMES 2017年10月16日 200mlボトル発売)
  6. Difford's Guide(The Botanist Islay Dry Gin)
  7. The Botanist(公式サイト Our Spirit)
  8. The Botanist(公式サイト Sustainability)
  9. scotchwhisky.com(Whiskypedia: Lomond)
  10. The Gin Guild(Ginopedia: Bruichladdich Distillery)
  11. The Botanist(公式サイト Islay)
  12. The Botanist(公式ストア Cask Rested Gin)
  13. Bruichladdich Distillery(公式ストア Distiller's Strength)
  14. Rémy Cointreau(レミー コアントロー ジャパン 会社概要)
  15. Bar-Times(2017年 缶入りギフト発売の告知)

最終更新:2026-09-29 内容の誤りを知らせる